配信時の楽曲使用に注意!著作権違反にならないためには?

ライブ配信で雰囲気を出すためにBGMを流したり得意のカラオケを配信したり、ライバーならば音楽を上手に利用してリスナーを喜ばせたいと考える人も多いですよね。しかし、他の人が作った音楽を自分のライブ配信に使用するには注意が必要です。他人の音楽を使用するには守らなければならない著作権のルールがあります。音楽を使ってライブ配信を適切に楽しむためにはどんなことに気を付けておかなければならないでしょうか。

・著作権とは?
・配信時に注意したい著作権違反行為
・オリジナル曲や著作権フリー曲を使用しよう
・JASRACに申請して使用許可をとろう

著作権とは?

 小説や音楽、絵画などの作品を創作した人(著作者)が持っている権利を著作権といいます。著作者以外の人が何らかの目的でその作品を利用する際は、あらかじめ著作者に利用してよいかどうか許可を取ることが必要です。著作権は、著作者がその利用を承諾したり、禁止したりできる権利というわけです。

配信時に注意したい著作権違反行為

①雑談のBGⅯとして

雑談配信する際に、BGMとして音楽を流そうと考える人は多いでしょう。しかし、家にあるCDやネットで取ってきた音楽を勝手に配信すると著作権違反になってしまいます。

②カラオケアプリの使用

カラオケ配信も人気がありますが、音源を提供しているカラオケアプリを用いて歌を配信してしまうと著作権違反になります。カラオケアプリを運営している側が著作権を持っていたり利用許可を取っていたりする場合が多く、ライバーが配信に利用して良いわけではありません。

③ワンフレーズを勝手に使う

「これくらいなら大丈夫だろう」と曲のワンフレーズを効果音のように使う人もいますが、こちらも同様です。たとえ数秒であろうと勝手にどこかから取ってきた音楽を利用すると著作権違反として訴えられてしまうことがあります。

④ほかの人が配信していたから大丈夫と思い込む

ほかのライバーが使用していた楽曲を自分も使って大丈夫だと思い込むことは危険です。そのライバーが著作権違反を犯している場合がありますし、著作権違反にならないよう自身できちんと申請して適切に楽曲を使用しているかもしれません。ほかの人が使用している音楽だからといって自分も使用していいわけではないことは覚えておいてください。

オリジナル曲や著作権フリー曲を使用しよう

 「それじゃあ使える音楽がなくなってしまう!」と考える人も多いですよね。著作権をめぐるトラブルを避けるならば、基本的には自作したオリジナル曲や著作権のない曲を使用することになります。ライブ配信アプリEVERY.LIVEでは「楽曲や音源を利用する場合には著作権フリーのものか、ご自身で作曲したものをご利用いただくようお願いします。もし配信内で違反行為を確認できた場合には配信停止等をさせていただく場合がありますので予めご了承ください」と注意を呼びかけています。
参照:「楽曲利用に関するご注意」
https://everylive.jp/assets/terms/music_use.pdf

JASRACに申請して使用許可をとろう

 しかしやっぱり自分のお気に入りのアーティストの曲や思い入れのある好きな曲を配信に使いたいものですよね。そんなときはJASRAC(日本音楽著作権協会)に利用許可をとる必要があります。JASRACとは、作詞者・作曲者・音楽出版社などの著作者に代わって著作権の管理などをしている非営利団体です。このJASRACにきちんと申請し利用許可を取った音楽であれば、ライブ配信時も好きに使用することができます。また、ライブ配信アプリによっては、JASRACへの楽曲使用申請を簡単に行えるよう申請フォームをあらかじめ作ってくれているものもあります。利用しているライブ配信アプリにそのようなフォームがあるのか確認してみましょう。
参照:「JASRAC一般社団法人日本音楽著作権協会HP」
https://www.jasrac.or.jp/index.html

 ライブ配信を盛り上げるために音楽は有効なアイテムになります。しかし、その使用には著作権への理解が必要不可欠です。知らずに勝手に楽曲を使用してしまうと、法的に違反してしまうことにもなります。ワンランク上の配信を目指すなら、音楽を上手に取り入れることは非常に有効です。そのためにもルールを守って、楽しい配信を目指しましょう。