新型コロナウイルス感染症の影響で人生が変わった人は多くいると思います。テレビをつけると重い空気になるようなニュースばかり。やりたいことに制限がかかり、自宅ではただ同じ日々の繰り返し…と、気が滅入ってはいませんか?そんな情勢を逆手にとって、今の自分にしかできないことに向き合うライバーがいます。ここでは、コロナ禍でライバーという職業がどのように成長を遂げたのか見ていきましょう。
・コロナ禍で完全失業者数は増えている
・ライバーの収入はコロナ禍で増加
・コロナで仕事減の「よんたむ」が選んだ「ライバー」の道
コロナ禍で完全失業者数は増えている
いきなり暗い話題になりますが、総務省が発表した完全失業者数の統計によると、2021年12月の完全失業者数は2019年同月に比べて26万人増加。完全失業者とは、15歳以上の「働きたい」意欲がある人口のうち、仕事を探しても就職することができていない人のことを指します。コロナが蔓延する2年前に比べて現在は明らかに、仕事をして収入を得ることが難しい状況になっているといえます。
出典:「労働力調査結果」(総務省統計局)
https://www.stat.go.jp/data/roudou/index.html
ライバーの収入はコロナ禍で増加
一方で、コロナ禍の暗いニュースを吹き飛ばすほどの勢いを見せている職業があります。それが「ライバー」です。国内のシェア率NO.1を誇るライブ配信アプリ17LIVE(ワンセブンライブ)の独自調査によると、ライバーの収入はコロナ禍において順調に増加。具体的には、17LIVEを利用する「コロナ禍における副業の月平均6万円以上を稼ぐライバー」の数は、4,206名(2020年2月~4月)から8,430名(2020年6月~8月)へと増加しています。月6万円以上を稼いでいるイチナナライバーの数が、たった数ヶ月で倍増しているというから驚きです。ライブ配信は誰もが気軽に始めることができ、コロナ禍でますます需要が増えた家で楽しめるエンターテイメント。新しい生活様式の浸透で、ライバーの存在は今後ますますわたしたちの生活の身近となるでしょう。
出典:「“ライバー(ライブ配信者)という職業”が6-8月のコロナ禍においても倍増
〜「17LIVE」がライバーの収入に関する調査を実施〜」
https://jp.17.live/pressrelease/7664/
コロナで仕事減の「よんたむ」が選んだ「ライバー」の道
コロナ禍で仕事が激減したことで「ライバー」という職業と出会い、人生が変わった人がいます。ライブ配信アプリPococha(ポコチャ)で音楽配信をする「よんたむ」さんです。フルート奏者であり音楽教室の先生である「よんたむ」さんですが、新型コロナウイルスの影響で仕事がゼロに。フルートは「飛沫が飛ぶから」という理由でとくに厳しい状況を強いられます。友人の話からライバーの存在を知って、Pocochaでライブ配信を始めることに。視聴者からリアルな感想が寄せられることがライブ配信の魅力で、「よんたむ」さんもリスナーとの良い出会いがたくさんあったようです。作曲家との縁がつながり、オリジナル曲のレコーディングや発表という新たな目標へと挑戦している姿には新しい可能性を感じます。「ライバー」という職業に出会い、今までの音楽スタイルを変えつつも、ずっと好きだったフルートを演奏することで新しい発信をしていく「よんたむ」さん。譲れないものと変化せざるを得ないことに対して試行錯誤しながら誠実に向き合っていく姿に、勇気をもらう人も多いのではないでしょうか。
出典:「コロナ禍で演奏がなくなった音楽家のために――フルート奏者・よんたむに聞く「ライバー」で新たに見つけた夢」
https://realsound.jp/tech/2021/12/post-927818.html
コロナ禍が生み出したさまざまな変化は悪い面ばかりではきっとないはず。新型コロナウイルス感染症は、一人ひとりが「自分の強み」に向き合い、新しい可能性を広げていくことを余儀なくしました。その現れが「ライバー」という新しい働き方の浸透です。ピンチをチャンスに変えて、あなたも一歩を踏み出してみませんか?