以前に「自分の子供をどのような職業に就かせたいか」というのを書いたのですが、本日は、実際に子供たちに人気のスポーツ選手になる為には、一体いくら位の投資が親として必要なのかというのを掘り下げて考えてみたいと思います。
子供の将来をしっかりと考え自分の意志で決めるような年齢になるまでに、ある程度の道すじを立てることができたら、より素晴らしい環境を用意できますし、どの方向へでも進めるような可能性を親が潰してしまわないようにしたいです。
そんな親御さんならば今日の記事は何らかの参考になると思いますので、是非参考にしてみて下さい。
さて、テレビで活躍している野球の大谷翔平選手やフィギュアスケートの羽生結弦選手、東京オリンピックから正式競技に採用され、大きな注目を集めているスケートボードの 四十住 さくらさんなどの活躍を見ていると、わが子をスポーツ選手にしたいと望む方は多いのではないでしょうか?
3歳頃から始めている選手も多いですが、その陰には親にとっても並みならぬ苦労が隠されています。
しかし、子供がもし望んだら、親として応援したいと思いますよね。
では、もしプロゴルファーになりたいと言ったら・・・
今現在、日本国内でのプロゴルファーの年収は2000万円以上の人は約300人以上いるそうです。
優勝さえすれば、ある程度無理して費用を工面しながらエリート教育しても1回で回収する事も可能です。
しかし、ざっくりと見積もっても医者以上の費用がかかると思うと親子共に軽い気持ちでは取り掛かれません。
その最たる例は、横峯さくら選手です。
彼女の父親は、彼女を一流のプロゴルファーにする為に費用を捻出する為、居酒屋を数店舗経営していたのですが、経営して稼ぐお金よりもさくらさんの遠征費用などの方が出費が大きくなり、経営も傾きだすと他人に渡し、キャンピングカーを買い、家族で遠征しながら生活しており、一時は2000万円ほどの借金があったそうです。
もうこの大会で優勝出来なければゴルフを続けられない状態の時に、見事優勝を果たし一気に挽回したと某放送局でテレビ特集されていました。
このような話はさくらさんだけに留まらず、現役のプロ選手には多かれ少なかれ存在します。
ラーメン屋の娘として育った永井花奈選手も幼少期からプロの才能を見出した父親が娘にすべてをかけ投資した額はなんと億単位だそうです。
先ず、プロになるにはいくつかのルートがあります。
1・アマチュアのままプロのトーナメントに参加して優勝してプロ宣言する。
2.プロテストに合格してプロになる。
ここまでいく過程でのプロになる為の練習費用と場数を踏むための数々の遠征費用が一番大きな出費になります。
しかし、それを乗り越え、本人と親に体力、経済的余力が残っていたならば、更に次のステージに進み上記2つのルートを辿って晴れてプロとなる訳です。
プロテストの受験料やクオリファイの参加費用は、受験料やエントリー料の総額として、大体20万円ほどかかります。
その会場は国内の各地となり、そこまでの交通費と宿泊費もこれにプラスです。
ちょっと家族で旅行しても軽く20万円位はかかります。
ある程度の年齢に達していれば自分1人で行けますが、まだ思春期位の年齢ですと、家族単位での移動になりますので、出費が大きくなります。
そして、いよいよ合格したら公認ライセンスが取得できるので、入会金+認定料+セミナー料などで、100万円位の出費になります。
このプロテストというのは最終3次試験まであり、最終的に上位20名のみが合格で、その合格率は約3%ですので、やはり医者にするのと同じ覚悟が親にも本人にも必要、あるいは、同じ家族にも必要と言えるでしょう。
日々の練習場のお金を節約する為に自宅を改装したり、庭に打ちっぱなしのネットを張ってみたりと工面するのも納得です。
何でもそうですが、生涯収入を上げたければ、やはりそれに見合う投資をする必要があります。
お金で幸せは買えませんが、お金がない故に将来の選択を狭めてしまう事もあります。
お金があれば、あらゆる可能性を広げる事は確かな事実です。
これを機会に、家族で可愛いわが子の将来と生活設計を見直しきちんと計画を立て準備を始めてみるのもいいかもしれません。